『サマーロード』、『BANDIT KNIGHT』、『Tactics Greed』、『ビビッドワールド』……！！　俺がウィッシュリストに入れている超注目タイトルが目白押し！　10数年ぶり（！？）のBitSummit参戦記！

その規模は……世界レベルのインディーイベント！

　
　京都市東山区にある市営地下鉄東山駅を出て、気温36度超えの酷暑の中を白川筋に沿って歩いていく。

　比叡山から流れ出ずる白川は、平安神宮前で疎水と分かれてから鴨川に注いでいる。水量豊富な透き通った水が流れる川沿いの道は“白川筋”と呼ばれ、暑い京都の夏にささやかな涼を運び、古くから地元の人はもちろん、観光客も親しまれている。

　そんな白川筋を、激烈な真夏の日差しに焼かれながらトボトボと歩いていると……！！　その目の前に！！

　｢うおおおおおお！！！｣

　その、圧倒的なまでの威容……！　この大鳥居を見るの、果たして何年ぶりのことだろうか。前回訪れたときは余裕で古巣のファミ通にいて、モンハンがらみの企画で関西を訪れたときに、｢せっかくだから｣とかなんとかよくわからない理由をつけて、ここまでやってきた記憶が……。

　そう、これぞ平安神宮の大鳥居。世界屈指の観光都市である京都においても、指折りのスポットである。

　そんな、見どころが無数にある平安神宮周辺を後目に、俺と同僚のたっちー先生は落ち着いた雰囲気の建物に吸い寄せられていった。夏の熱線から逃れるため……ではなく！！　この京都最大のコンベンションセンター・みやこめっせで開催中の“あるイベント”を取材するために、（自腹で）都内から飛んできたのである！！

　そのイベントとは……もちろん！！！

　そう！！　日本最大級のインディーゲームの祭典“BitSummit”！！　2013年の第1回大会を皮切りに年々その規模を拡大し、いまや世界中のインディーゲーム開発者、ゲームファン、ゲームマスコミが殺到する格式高いイベントとなった。俺もファミ通時代の遠い昔に取材で訪れた記憶があるけど、いまやそれは過去の話。当時とは、出展数も来場者数も比べ物にならないスケールになっている。よって俺は、初めてBitSummitに参戦する初々しい記者の気持ちとなって、勝手気ままに会場を散策を始めたのであった。

　とはいえ、いまやSNSでフォローしている人の半数以上がインディーゲーム開発者となってしまっている俺（マジです）。BitSummitには、いつもX（旧Twitter）でコソコソと覗かせてもらっている、個人的超注目タイトルがアレもコレもと出展されている。まずはそのブースに突撃して、できれば開発者の方と直接お話をしてみたい！！！

　ってことで、真っ先に俺とたっちー先生が訪問したのが↓こちらのブースであります。

　嗚呼……！　これ、めちゃくちゃロックオンしていた『Tactics Greed』や……！　ホントにまもなく、7月25日にリリースされる“デッキ構築型アクションリアルタイムトラテジーゲーム”なんだよ……！　開発者のBrowser Landさんのポストがタイムラインに流れてきたのを見た瞬間、｢これ！！　絶対に俺好みのゲーム！！！｣と確信し、以来ず～～～っと開発状況を追い掛けてきたのだ。たっちー先生も『Tactics Greed』のかわいらしい画面を見てすぐに、｢このゲーム……いかにも君が好きなやつやな！｣と激しく頷いている。せっかくなのでゲームの説明を張り付けると、

　｢Tactics Greedはカジュアルなデッキ構築型アクションRTSです。RTSやったことない人も安心して遊べるように、簡単な操作やシンプルなルール、短時間でプレイできる仕組み、可愛らしいキャラクター達を揃えました。RTSをやりつくした人も「デッキ構築 × アクションRTS」という組み合わせによる新しい体験を提供します｣

　要するに、プレイヤーが直で操作するのは指揮官のユニットだけで、ほかのワチャワチャとした味方はユニットごとの行動理論に則って敵と戦ってくれる……という寸法だ。

　見れば、ブースに男性がたたずんでいたので恐る恐る話し掛けると……！！　おおお！！　この方が開発者のBrowser Landさん！！

　｢いつもTwitter（Xだけど）見てます！！｣

　完全にファン目線で話しかけてしまったよ＾＾；

　そして、開発者に直接レクチャーを受けながらという贅沢な環境で初プレイ。するとこれが……！　考え抜かれたシンプル操作ながら非常に奥深いバトルが展開されるRTSで、想像通り……いや、それ以上の出来！！！

　とは言え『Tactics Greed』は5日後（！）にリリースされるので、詳しいレビューはその後に……！！　また後日、Browser Landさんにインタビューもさせてもらおうと思うわ！！

　早くも大満足しながら歩いていると……！！　おお！！　ここは！！

　バンダイナムコスタジオが展開する新しいゲームレーベル“GYAAR Studio”（ギャースタジオ）のブース！　GYAAR Studioは超積極的に優良インディーゲームの発掘を行っていて、主催コンテストの受賞作品には大きな開発費の提供を行っていたりする。そして、じつは近年の受賞作である『サマーロード』（開発：REBUILD GAMESさん）、『BANDIT KNIGHT』（開発：Game Floatさん）は、ここ2年くらいで“個人的にもっとも注目しているインディーゲームタイトル”だったので、どちらもGYAAR Studioに認められていて驚いたんだよなーーー！　ちなみに、真ん中の写真は、Meta Quest 2、Meta Quest 3向けに7月19日から無料配信されているVRタイトル、『Project: JUDGE VISIONS』。VRとカードゲームを融合させた意欲作で、最近Meta Questを導入したばかりの俺にピッタリのゲームだｗｗ　そしていちばん下は、スライム軍団を召喚、増殖させながらマップ上に設置された4つの旗を敵チームと取り合う、かわいくも戦略的な『Jelly Troops』。任天堂で10年間プログラマーを務めていたという“わけん”さんが開発しているアクションリアルタイムストラテジーで、ひと目でめちゃくちゃ出来がいいことがわかった。

　もうひとつ！！　ブースに近づいてイラストを見た瞬間に、｢あ！！　コレは！！！｣と叫んでしまったのが↓こちらのゲーム。

　アソビズムのパーティ構築型ローグライクゲームの良作『ビビッドナイト』の続編にあたる『ビビッドワールド』が出展されていた！！　『ビビッドナイト』は2021年5月に発売されたゲームだけど、俺は年末進行真っただ中の2023年末にハマってしまって、思いっきり仕事に支障をきたしそうになった因縁の（？）ゲーム。つまり、それだけ琴線に触れたってことだ。

　｢うわー！！　『ビビッドナイト』の続編出るんだ！！｣

　と、ひとりブースで騒いでいたところスタッフさんに話し掛けられ、聞けばその方がシリーズの開発者そのものだったからまたビックリ！！　そこでいろいろとお話をさせていただいた結果、いいタイミングで『ビビッドワールド』を遊ばせてもらって、記事を書かせていただくことになりました！ｗ　いやあ、なんて楽しみなんでしょう！！

　……って、書き始めるとキリがないな！！　ちと、以降は会場の雰囲気をダイジェストで＾＾；

▲大手メーカーがインディーゲームのサポートを行っているのも、近年のトレンド。こちらはプレイステーションのブース。

▲こちらは、Indie Worldのブース。つまり……任天堂様ですな！！

▲｢粒ぞろいだなー！｣と感心したのが、集英社ゲームズ。個人的に、『シュレディンガーズ・コール』というノベルゲー（なのか？）に惹かれたわ。

▲いまや、西のBitSummit、東のTIGSと並び称される、TOKYO INDIE GAMES SUMMITも大々的にブースを展開。

▲海外のゲームイベントを彷彿とさせる、レッドブルカーが展示されていてビビった。

▲印象的だったのが、とにかく海外からの来場者が多かったこと！！　いまやBitSummitは、世界のゲームシーンが注目するインディーゲームイベントになったってことだ。

　というわけで、超久しぶりに来場したBitSummitを、心の底から堪能することができました！！

　会場で、今後の取材やインタビューをお願いしたゲーム開発者の皆様……！　追ってご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします！！ｗ

BitSummitについて

“BitSummit”は、毎年京都で開催される日本最大級のインディーゲームの祭典。“国内のおもしろいインディーゲームを海外に向けて発信していく”という趣旨のもと、2012年後半に発足。2013年、同業者向けの小規模イベントとして開催した初回の来場者は200名ほどだったが、2023年には来場者数2万3千人を超える大きなイベントに成長。今年で12回目の開催を迎え、年々勢いを増している。また、世界中のあらゆる大手ゲーム情報サイトや、週刊ファミ通、電撃プレイステーション、GamesTM、EDGEなど国内外のゲーム雑誌で紹介され、Game Developers Conference、IndieCade、および、CEDECのパネルディスカッションでも話題の中心となった。

BitSummit ウェブサイト：https://bitsummit.org/
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BitSummit Drift（ビットサミット ドリフト）概要

名称：BitSummit Drift（ビットサミット ドリフト）
日程：2024年7月19日（金）～7月21日（日）
ウェブサイト：https://bitsummit.org/
主催：BitSummit 実行委員会
一般社団法人日本インディペンデント・ゲーム協会（JIGA）
（キュー・ゲームス / ピグミースタジオ / Skeleton Crew Studio / BlackSheep Consulting）京都府
共催：KYOTO CMEX
制作：オリコム