INDIE GAMES JOURNAL(インディーゲームジャーナル)

超美麗な2Dグラフィックに魅了される『アリセンフォース:英雄試練』は、戦略性も抜群なアクションRPGの良作だった!

by 大塚 角満

もっと評価されてほしい!

 ゲーム業界歴30年を超えるワタクシめが、見聞きしただけでヨダレが止まらなくなるゲーム用語がいくつかある。それはズバリ、

・ドット絵
・ハクスラ
・ベルトスクロール
・モンハン
・パズドラ

 このあたりなんだけど、今回紹介する『アリセンフォース:英雄試練』は……!!

 なんと、上の3つを網羅してしまっている快作!! 近年、静かなブームとなっている美麗な2Dグラフィックの世界を舞台に、ハクスラ要素が色濃いベルトスクロール(でいいのかわからんが)のアクションRPGを、見事なまでに構築しているのだ。これは……ぜひとも紹介しておかなければ!!

 『アリセンフォース:英雄試練』は公式のゲーム説明で、

 「『アリセンフォース:英雄試練』は、美しい高解像度ピクセルが特徴のARPGゲームで、魅力的なスタイリッシュアクションの戦闘体験を組み合わせています。美しい解像度ピクセルスタイルの世界に参加し、時間の裂け目から来る英雄たちとともに虚空の暗黒侵食と戦う刺激的な戦闘の旅を体験してください」

 ↑このように書かれている通り(若干、日本語が怪しいのはゲーム中も同様)、織田信長、関羽、アーサー王などなど伝説の英雄たちを時空の彼方から召喚し、チームメイトとして、迫りくる暗黒侵食を防ぐために戦うアクションRPGとなっている。

 くり返しになるが、細部までこだわり抜いて描き込まれた2Dグラフィックがじつに美しく、ドット絵好きにはこれだけで「買いです!」と言って背中を押したくなる。

 武器種ごとにまったく違うアクションは遊びの幅を広げてくれるし、パリィ、ジャスト回避、ブロックなどなど、プレイヤースキルがキチンと活かせる設計になっていることには好感を覚えざるを得ない。

 そうこれ、ただわちゃわちゃとして楽しいだけでなく、アクションゲームとして非常によくできているのである。派手でかっこいいスキルに加え、仲間が増えてくると発動する連携攻撃などは、どこかで見たことあるかも……と感じはするもののじつに爽快無比で、テキトーにボタンを押してるだけのガチャプレイでも十二分に楽しむことができる。まあ、ボスがやたらと堅かったり、ポーションの回復量が微妙すぎてハマると死にまくる……という、バランス調整の面でまだまだ煮詰め切っていない印象は残るけど、

 妙にウィットに富んだ会話シーンや、

 ぼろぼろと落ちる武器や防具、アイテムを見て一喜一憂するハクスラならではのやり取りは、好きな人にはたまらないデザインになっていると思う。

 粗削りで、UIが洗練されていなかったりするけど、ハクスラとしてもアクションRPGとしても、そしてドット絵好きの欲求を満たす度合いににしても、十分及第点に達している良作であると断言したい!!

 『アリセンフォース:英雄試練』、楽しいです。

 俺と同じような属性の方は、騙されたと思って触ってみてほしい!! きっと後悔はしないから!!

  • 配信タイトル:アリセンフォース:英雄試練
  • 開発元:Lemport
  • パブリッシャー:Lemport
  • 配信:2024年10月23日
  • 日本語:〇
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