INDIE GAMES JOURNAL(インディーゲームジャーナル)

ハクスラ×メトロイドヴァニアの秀作! このジャンルがもっとも好きなライターが激ハマりする『7th Domain』(七つの荒れ獄)を知ってほしい!

by 大塚 角満

ホントにおもしろい!!

 筆者は昔から事あるごとに、

 「もっとも好きなゲームジャンルは、圧倒的にハック&スラッシュ!!!」

 と喧伝してきた人間だ。週刊ファミ通で連載していた巻末コラムでも書いたし、仲のいいゲームクリエイターと飲んでいて「好きなゲームジャンルは?」という話題になっても、1ミクロンたりとも迷いなく、

 「断然、ハクスラ!!」

 と回答してきた。

 これに、さらなる部品をくっ付けるとするなら、ドット絵、メトロイドヴァニア、ローグライク、オープンワールド……などなどいろいろなキーワードが思い浮かぶんだけど、さすがにこれだけの要素をてんこ盛りにしつつ、綺麗にバランスが取られたゲームには……出会ってないかも?? いくつか候補は思いつくけど、少なくともここ数年では、「これだ!! コレを待っていた!!」って作品には巡り合っていなかったと思う。

 そんな、2024年夏。……正確には8月20日にSteamストアを徘徊していたときに、

 「ん? これ、なんかいい匂いがするな……!」

 ってんで衝動買いしたタイトルが、まさに上で書いているハクスラ×メトロイドヴァニアの超秀作であるとは……やってみるまで、まったく想像もしていなかった!!!

 そのゲームとは、2024年8月20日にLightimpactからリリースされたSteam用ソフト『7th Domain:Tree of Chaos』だ。

 日本語ローカライズ版だと上のタイトル画面にある通り、『七つの荒れ獄-カオスの木-』となるらしい。

 ゲームのジャンルは横画面のアクションRPGで、ハクスラ、ローグライク、謎解き、濃密なキャラビルド……などなど、この手のゲームで「これは欲しい!」という要素はすべて盛り込まれていると言っても過言ではない。

 なかでもウリは、派手で緻密なアクションだ。

 片手剣、両手剣、匕首、弓、そして魔法などなどさまざまなスタイルのアクションが丁寧に練り上げられていて、プレイヤーの好みに応じがプレイフィールを実現してくれている。無数と思えるほどたくさん用意されているスキル(天賦、という)によって、想像以上に凝ったキャラビルドができるようになっており、さらに以下で書くハクスラ要素がからまると……!! これ、唯一無二なプレイキャラを構築できるのでは!? なんて、あまたの選択肢を前にうれしい悲鳴が飛び出してしまうのである。

 そんなギャラビルドに密接に関わってくるのが、敵や宝箱からドロップしまくるアイテムの数々である。

 それぞれコモンからレジェンダリーまで(※そういう表記がないので、筆者の想像だが)レアリティーが設定されていて、当然ながら強力なものほど希少だし、付与されている能力も強烈となる。

 よくあるハクスラと同じく、敵がエリートとかチャンピオンとかとか、レアで強力になるほどいいものを落とす確率が高くなるので、ボス戦や中ボス戦はとくに気合が入る。

 そして、レジェンダリーをゲットしたときの高揚感たるや……!!!

 武器やスキルの付け替えは任意のタイミングで行えるので、

 「近接武器にこだわってきたけど……レジェンダリーの弓を拾ったから、しばらく遠距離戦士になるかな!」

 なんて、拾った装備によってプレイスタイルをクルクルと変えるのもまた楽しい。筆者はちょっと前に、

 「ダメージはすべて会心ですが、会心の強度は60%減少します」

 という、じつにピーキーで魅力的なマントを拾ったので、「一生コレを着続けよう!!!」と決めて立ち回っているw 確かに会心攻撃力は低いみたいだけど、

 会心が出ているのは間違いないので、気持ちいいったらないわ。

 そしてこのゲームは、死ぬとスタート地点に戻されてそこから再度ダンジョンに……というローグライクの要素もあるわけだけど、装備やスキルはそのままなので、あまり神経質にならずにガンガン敵に突っ込んでいけるのがじつに幸せなのである。

 というわけで現在、プレイ日記を書けるくらいの勢いで遊び込んでいる。

 ハクスラやローグライク、メトロイドヴァニアが好きな人には全面的、絶対的にオススメします。ちょっと日本語訳がおかしいところがあるけど、こんだけおもしろければまったく気にならないしね!!

 騙されたと思って、遊んでみてくださいな!!

  • 配信タイトル:7th Domain:Tree of Chaos
  • 開発元:Lightimpact
  • パブリッシャー:Lightimpact
  • 配信日  2024年8月16日
  • 日本語  〇
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