INDIE GAMES JOURNAL(インディーゲームジャーナル)

ゾンビアポカリプスの世界で展開する、生き残りをかけたターン制のサバイバル! 傑作『Terminus: Zombie Survivors』にホレた

by 大塚 角満

一手の重みを知れ!

 2021年3月からアーリーアクセスがスタートし、このたび(2024年8月20日)晴れて正式版の配信がスタートした、ターン制ローグライクサバイバル『Terminus: Zombie Survivors』を、ぜひとも紹介していきたい!!

 このゲームはその説明に、

 「『Terminus: Zombie Survivors』は、ゾンビアポカリプスの世界を舞台にした2Dターン制サバイバルローグライクゲームです。それぞれの旅は一度きりで、すべての決断が生死を分けます。あなたは「ターミナル」まで辿り着き、飢餓、寒さ、そしてアンデッドから救われることができるでしょうか?」

 とある通り、謎のウイルスが蔓延し、ゾンビが跋扈する死の世界と化した地球を舞台に、数少ない生存者のひとりとして生き残りを目指す……という内容。プレイごとにマップ、ゾンビの配置、アイテム等は自動生成されるので、攻略のための1本道など皆無。限られたアクションポイント(AP)を消費しながら進行するターン制のプレイの中で、サバイバル用のアイテム、食料、武器などを探しつつ、狂暴なゾンビたちとの戦いに勝利しなければならない……!!

 慎重を期して体力や体調ばかりに注意を払い、休憩を連発していると……ゾンビに袋叩きに遭って死んでしまうかもしれない。

 だからと言って積極的に進み過ぎると物資不足になって、病気や飢餓、寒さといった外的要素に対応できなくなるかもしれぬ……!!

 詰将棋……というほどプレイの幅は狭くなく、無数といっていいほど出てくるアイテムをマネジメントしながら徘徊していれば、何らかの打開策を見つけられるかもしれない。

 そしてときには他の生存者と出会い、情報交換、アイテムのやり取り、またはお願いごとを頼まれたりもするかも。

 恐怖と孤独に満ちた旅路の中で、ふいに訪れる安らぎのとき……。しかし、それは一時的なもので、根本的な解決を図るには街から脱出するか、ワクチンを開発するしかない……!!

 ゾンビに恐れおののきながらも、

 「どうにかして生き延びてやる!!!」

 という、気迫が湧いてくるのを確かに感じる。もしも失敗しても、前述の通りすべて自動生成で新たなプレイが始まるので、

 「今度こそ!!!」

 と目を血走らせながら、死が蔓延る世界に足を踏み入れることができるのだ。

 このゲーム、マジで底なし沼かもしれない。

 見た目は……ご覧の通り、非常に地味ではある!!

 でも、すべてがギリギリの状況の中で、一手一手の重みを感じながらじっくりと攻略法を見い出したい……と思える筆者のようなプレイヤーには、激しくおススメします!!

 たぶんこれから、少なくとも1000回はプレイすると思う。

 それくらいよくできた、ローグライクゲームの傑作です!

  • 商品名  Terminus: Zombie Survivors
  • 開発   Longplay Studios
  • 販売   Longplay Studios
  • 配信日  2024年8月20日
  • 日本語  〇

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