INDIE GAMES JOURNAL(インディーゲームジャーナル)

『Nova Drift』は、「よし、仕事しよ」とSteamDeckを置いた3分後に「あと1回だけ……」と手に取ってしまう超絶スルメシューティング

by 大塚 角満

アリーナシューティングの傑作!!

 長きアーリーアクセスを経て、2024年8月12日に正式リリースを迎えたローグライトアリーナシューティングゲーム『Nova Drift』がおもしろい……!! ホントにクセになってしまって、記事タイトルにある通り、

 「いかん……! いい加減仕事しよ。それまで『Nova Drift』は封印な!!」

 と自分に言い聞かせて作業に向き合ったつもりが、わずか3分後に、

 「……もう1回だけやろう。それでホントに仕事モードだ!!www」

 なんて、よくわからない言い訳をしながら再びSteamDeckを手にしてしまう……! これをさっきから……3時間くらい続けてしまっているよ!!

 ……という、恐るべき中毒性を持ったゲームだ。

 古典的なアーケードゲームの香りがするシューティングゲームなんだけど、

 画面スクロールではなく、1画面の中を全方位に行ったり来たりしながら敵を倒していくアリーナタイプのゲームデザインで、このシンプルな見た目の中に、アクション、ローグライト、ビルド構築、カスタマイズ……と言った、現代のアクションシューティングに求められるすべての要素が詰まっているんだよ……!! 

 ゲームのルールはじつに単純で、敵を蹴散らしてレベルアップをすると、

 こんな、機体をアップグレードさせるMODや効果が表示されるので、好きなものをガンガン選択していく。すると、アビリティどうしが相乗効果を発揮してとんでもない火力の武器に変貌していって、より気持ちのいい殲滅戦に突入していく……と。わかりやすく言ってしまえば、宇宙を舞台にしたヴァンサバ系のビルド構築型シューティングで、プレイごとに違う強化を楽しみ、そのたびにじゃかじゃかとアンロックされていくまだ見ぬMODを試してみたり……と、ローグライトらしいおもしろさもふんだんに盛り込まれている。

 ぶっちゃけ、初プレイ時は、独特の慣性がついた自機操作に戸惑うはず。

 「え!? これ、思った通りに飛んでくれないだけど!!」

 と衝撃を受けながら、わずか数分で木端微塵にやられることをくり返すと思う。

 でも、そんな時代は一瞬に過ぎ去ってしまうことを約束する。

 気づいたときには前述の、

 「……あと1回だけやろう」

 のサイクルに陥って、

 「つぎはどんなビルドを目指そうかな……」、「“サーマルランス”ってのを試してみたい」、「ディフェンス重視で行ってみるかな……!」
 
 ブツブツと念仏のように唱えながら、「あと1回」、「つぎがラスト」と言いつつ何時間も没頭してしまっていることを保証(?)してやまないわ。
 
 ヴァンサバ系が好きな人は、ホントに騙されたと思ってプレイしてみてほしい。そしてこのジャンルに触れたことがない人でも、“ビルド構築”、“ローグライト”、“無限のパワーアップ”、“ド派手なシューティング”なんてキーワードにピンと来たなら……きっとハマるはず!!

 シューティングゲームがヘタクソでも、自分なりに強いビルドを見つければ先へ先へと進めるし、費やした時間の分だけ新たなアビリティや機体がアンロックされていくので安心して遊び込める!!

 『Nova Drift』、心の底からおススメです。どうか遊んでみてほしい!!!

  • 商品名 Nova Drift
  • 開発   Chimeric
  • 販売  Pixeljam
  • 配信日 2024年8月12日
  • 日本語 〇

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