INDIE GAMES JOURNAL(インディーゲームジャーナル)

『フラッピーバード』を髣髴とさせる単純明快アクションに夢中! 気づけば遊んでる『BEHEMOTH』の魅力とは?

by 大塚 角満

これぞ、シンプルイズベスト

 いまから11年前の2013年5月、ベトナムのゲームクリエイターが開発した、画面をタップするだけで進行する超絶シンプルなゲームが一世を風靡したことがある。そのゲームの名は『Flappy Bird』(フラッピーバード)で、画面をタップすることで上昇する鳥を、突き出た土管にぶつからないように操作する……ってだけのゲームだったんだけど、おもしろさのエッセンスを凝縮したようなデザインに、世界中の人(著名なゲームクリエイターも含む)が飛びついて、夢中で遊び続けたのである。

 そんな『フラッピーバード』を髣髴とさせる、単純明快アクションの極致のような作品がSteamにてリリースされたので、さっそく遊んでみた。タイトルは、

 『BEHEMOTH』(ベヒーモス)って言うみたいなんだけど……ゲームの見た目とまったく合致していないタイトルだと思うんだが……。The Behemothという開発者のゲームだから『BEHEMOTH』なんかな……? ちょっとそのあたりはよくわからない。

 が!!

 このゲーム、ボタンを押すことでヨイヨイと上昇するニワトリを操作しながら、さまようヒナを集めつつ、たくさんのアイテムもついでに回収して新たな装飾をアンロックしていく……ってだけの内容なんだけど、

この割り切りまくったゲームデザインがいい方向に作用していて、気が付くと起動して遊んでしまっているという中毒性がスゴい……!!

 華やかで楽しい見た目の通り、妨害してくる敵やオブジェクトもどこかほのぼのとしていて調子が狂う(ホメてます)。

 いい感じで巣を通過し、助けたヒナが尾を引くように連なってヨチヨチと飛ぶさまを見たときの感動は、ちょっと筆舌に尽くしがたいものがあるわ。なんというか……なけなしの小遣いをつぎ込み、ゲーセンのアーケードゲームでいいところまで進んだときのような独特のカタルシスを感じるんだよな……!!

 ちなみに、遊びのポイントとしてSteamのストアーページでは、

・空を飛び回ってヒヨコやヒナを集め、仲間を守ってスコアを伸ばそう!
・山盛りのキャンディーコーンを集めて、ニワトリの色、くちばし、くちばしの下、足など、多くの新たな装飾をアンロックしよう!
・旅をサポートしてくれる強力なパワーアップアイテムを活用しよう
・デイリーランキングで最高得点やチェックポイント数を競おう
・ニワトリをカスタマイズして、思いのままにカワイくしたりコワくしちゃおう…
・生きてきた中で一番楽しい時間をお過ごしください

 なんて書かれている。とりあえず、くり返しプレイをしてキャンディーコーンを集めて、ニワトリを好きなようにカスタムするのが目的となりそうだ。

 この『BEHEMOTH』が、たったの470円(11月8日までリリース記念セールで423円!)で遊べてしまうのが、インディーゲームのすばらしいところ。凝りに凝ったRPGやシミュレーションで脳ミソを使いまくるのも楽しいけど、たまにはこういった、思考の外側だけで遊ぶようなタイトルも触ってみてはいかがでしょうか? オススメです!

  • 配信タイトル:BEHEMOTH
  • 開発元:The Behemoth
  • パブリッシャー:The Behemoth
  • 配信:2024年11月1日
  • 日本語:〇

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